新卒広告サラリーマンのつぶやき

経済的な自由を求めて

お金があれば会社辞めますか?

 

サラリーマンとして働くことのメリットとは一体なんでしょうか。

 

トマ・ピケティは「21世紀の資本論」において、数多くの歴史的資料を分析した結果、資本主義下では資本収益率(r)は経済成長率(g)を上回ると主張しているそうです。

 

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つまり、労働は投資を上回ることは決してないわけです。

労働するより投資したほうが経済的にははるかに豊かになれるので、この事実は頑張るだけ報われるという資本主義の根本的な考えを破壊することになるはずでした。

しかし、この事実が広く世界中に知れ渡っても一向にして就業志願者の数は減りませんし、サラリーマンが一斉に会社を辞めたという話は聞きません。辞めさせられた話はよく耳にしますが。

 

もし家畜として飼われている羊を羊小屋から解放してあげたとしても、彼らはおそらく羊小屋へ戻ってくるでしょう。あるいは戻らなかった羊たちは自分で狩りをする能力もなく、餓死してしまうかもしれません。

 

となると社畜として働くサラリーマンはリストラされるとまた会社員に戻ろうとするか、餓死してしまうのでしょうか。

前者は大半の方に当てはまるかもしれませんが、後者はどうでしょう。

今の日本で餓死することは0ではないにしても、そんなに恐れなくても良さそうです。

一方で自分で狩りをする能力に関しては自信がない方が多いと思います。

自分もそうです。

学歴や大企業の社名に惑わさられて自分の能力を客観的に直視できないと、錯覚に陥りますが、明日会社をクビになって生活費を確保できる汎用性の高い能力を身につけているひとはそう多くないはずです。

 

私は慶応義塾大学という世間一般に見てそこそこの大学出身ですが、決して頭はよくないですし、能力は高くないです。

能力とは人脈を築くことのできる行動力やコミュニケーション能力、リーダーシップ、集中力、マネジメントの力や人柄、発想力、技術力その他さまざまな人間力が問われます。

このような能力はむしろ学校教育の中より、社会の中で育まれるものだとも言えます。

勉強にうまく適応できず学校教育からドロップアップしたような人の中には、社会適応能力が高い場合も多く、社会的成功をおさめる方々も多くいるのは事実です。

 

で、あればやはり能力を磨くことが大事なわけですが、リーダーシップや行動力は幼少期からの環境や長い鍛錬の末磨かれ、また人柄も含め元々のポテンシャルにも由来します。

となると、自分の能力が凡、凡以下と感じている、明日クビになったら餓死しちゃうかもって思っている社畜はどうすればよいのでしょうか。

このまま生きることになんの不満も抱かず、幸せであれば無問題ですが、日々死に際限界で会社にしがみついている場合、辞めるにも辞めれません。

しかし、日曜日の夜が憂鬱になるようであれば、高橋さんの二の舞になりかねません。

 

あいにく私はまだ自分が凡であるとか、凡以下であるというほどの仕事をしていないので、そういう意味では会社員であることに不満を感じてはいません。しかし一方で、全くこの会社で仕事をしたいとは思えないので、そう近くないうちに退職する運びになるでしょう。

 

私が会社をまだ辞めないのはお金が理由です。

今すぐ空から100万円が降ってくれば、少し悩んで辞めるでしょう。

300万降ってくれば1週間後には退職届を出してますし、1000万であれば即日辞めます。

私は能力はないので次の日から無収入ですが、とりあえずはプログラミングをしこしこと勉強していると思います。少し金銭的な余裕があればバイトをするにしてもキャリアアップにつながる仕事ができますし、自分への投資としてスキルアップも可能です。

お金が与えてくれる少なくとも餓死することはないだろうという楽観的観測が私に退職という踏ん切りをつけてくれます。

 

自分の人生を考えたときにこのまま会社に居続ける人生というのは想像ができません。25歳という新卒にしては相当遅い年齢の私にとって時間は何よりも貴重です。その貴重な時間を消費している感覚は、相当な焦りと苦しみを生みます。25歳の時間に対する対価として、納得のできる経験を積む必要があります。

 

あなたはお金があれば会社を辞めますか?

辞めるとしたらいくらですか?